震災復興支援活動 報告(平成23年5月18日~21日)

先般、県内各社での支援物資のお願いに対して、県内各所よりたくさんのあたたかいご支援を頂き、ありがとうございました。

当会では、平成23年5月18日から21日までの4日間、畑中会長以下20名の会員にobの畑中先輩を加えた総勢21名で、皆さんからのお心を福島県いわき市・南相馬市に届けると共に、福島県神道青年会のメンバーと共に現地の復旧作業を行いました。


※いわき市・南相馬市は、原発の立ち入り禁止30km圏内を辛うじて外れ、福島県内で唯一民間レベルでの支援活動が行うことのできる地域です。
 また、この時点で行政やボランティアの手が全く入らない状態でした。

先発組は17日の深夜、支援物資を積込んだトラックで兵庫県を出発。18日の昼前に南相馬市に到着し、現地の小学生約1,300名にお菓子の詰め合わせを手渡しました。
 震災・津波の影響で、普段とは違う臨時の教室で授業を受け、緊張した面持ちの子供達でしたが、お菓子を受け取った時の心からの笑顔が今も忘れられません。

鹿島小学校では、4つの小学校と1つの中学校が合同で校舎を使っていました。
 子供達の送迎の為にバスを使っているそうですが、その費用は1日約100万円。
 国からは、何の補助もないそうです。
 また、校内には放射線量を知らせるボードがあり、見えない放射能の不安の中生活する子供達を思うと、子をもつ親として胸が痛くなりました。

1日も早く、心から笑える状況を取り戻してあげたいと強く願いました。

先発隊南相馬市に到着。 児童に配布するお菓子を準備する。
仮設住宅(設置途中のものもたくさんあった)。
校長先生から現状について説明を頂く。
児童に直接お菓子を渡す。
教室に掲示された応援メッセージ。全国各地から他にもたくさんあった。
南相馬市 津波により数件の家屋が重なっている。
南相馬市沿岸部 150戸の家と郵便局等公共施設が全て津波により破壊され、一棟のみが残る。
南相馬市 津波によって破壊された家屋
西宮司より南相馬市沿岸部の状況説明を受ける。
鹿島小学校にて590名分のお菓子を配布する。
鹿島小学校では、4つの小学校と1つの中学校が授業をうけている
校内には放射線量を知らせるボードがあり、放射能の見えない不安の中、子供達が生活している事が伺える。
飯館村通過時、車内放射線量

翌19日は早朝より福島神青さん、また兵庫県よりの後発組と合流し、いわき市久ノ浜を中心に瓦礫の撤去作業を行いました。

津波の影響で瓦礫・土砂が側溝に入り込み機能せず、生活を送る上で不衛生な状態にありましたが、2日間に渡る作業の結果復旧することができました。
 兵庫県よりの支援物資もお配りしました。

震災から2ヶ月経っていましたが、原発の近くという事もあり残念ながらまだまだ物資は足りていないようで、諏訪神社境内に物資を広げ、近隣の多くの方に取りにきていただき、ご年配の方には、直接ご自宅に訪問し、物資をお渡ししました。
 中には、涙ながらに「本当にありがとうございます」と感謝される方もおられ、我々青年神職が直接支援に訪れた事、また兵庫県各地の方々よりの支援物資をお渡しできた事で、我々の思いを受け取って頂くと共に、復興に対し明日からの生活に対して更に強い気持ちを持って頂けたと思います。

その日の夜には福島神青さんとの勉強会を行いました。
 色々とお話を伺いましたが、原発より、1㎞圏内の方は災害以後奉務神社の様子が全く分からず、現在は毎朝遥拝をされているそうです。
 同じく神社に奉職する身として、毎日のご奉仕を続ける身として、お宮に近づくことのできない辛さ、そのお気持ちは言葉では言い表せません。

また、飯館村の神職さんから原発近郊の避難状況についても伺いましたが、飯館村自体事故直後の降雪時に雪に放射能が付着していたようで、場所によっては地面近くで500マイクロシーベルトを記録したそうです。
 原発より10㎞20㎞圏内の方が飯館村に避難されたそうですが、避難先で被爆されるような状況であったそうです。


※目安として毎時2マイクロシーベルトまでは大人は大丈夫ですが、子供達は安全の為長袖・長ズボン・マスクを着用せざるを得ない状況で、外で遊ぶ事もできないそうです。
 放射線量に関しても、専門家によって意見が別れていた事は記憶に新しいです。

いわき市にて福島神青さんと合流 打合せ
福島神青村上会長より状況説明
いわき市漁港 津波により壊滅状態。
活動拠点場所として提供して頂いた諏訪神社
いわき市久ノ浜 奥の家々はかろうじて残った。
いわき市久ノ浜
いわき市久ノ浜  津波の影響か、錆ているものが目立つ。
いわき市久ノ浜 お社だけが残る。
周りの家屋は消失している中、小さなお社のみが残っている。御神体はお遷しされている様子。
活動拠点の諏訪神社
諏訪神社境内裏空き地にて、持参した支援物資を福島神青の方と共に仕分けする。
徒歩での支援物資到着告知。
被災者が支援物資を受け取りにこられる。
支援物資の到着に思わず涙ぐむ女性。
倒壊家屋を車両で回り直接物資を届ける。
作業に向かう会員
作業場所 津波で何もかもが目茶苦茶に。
側溝の瓦礫・土砂除去作業
倒壊家屋の瓦出し作業
合同勉強会

20日も、前日に引き続き瓦礫・土砂の撤去を行いました。
 海岸地域の壊滅的な状況を目の当たりにし、自然に対する人間の無力さを痛感しました。

しかしその中でも、前向きに復興に向かう地元の人々に触れて、人間の持つ強さを、人と人との繋がりから生まれる強固な力を感じました。

また、風評被害に苦しむトマト菜園を訪ねお話を伺いました。
 遠く兵庫に暮らす我々にとって福島産のものを「食べること」「飲むこと」これも立派な支援です。

震災より月日が過ぎ、被災地への意識が薄れていく事に対し、現地の人々は不安を募らせています。
 我々が被災地を訪れてできる事は微々たる事かもしれません。
 しかし、我々が行く事で元気をそして心を届け、現地の人々の復興へ向かう力を生む事ができると思います。

トマト菜園で、作物の安全について話を伺う
津波で破壊された幼稚園
いわき市久ノ浜 津波は全てを破壊していった・・・。
福島神青会員と共に、震災で命を落とされた方々に黙祷を捧げる

最後になりましたが、現地での活動にあたりご自身も被災されている中ご協力を頂きました福島県神道青年会の皆さま、境内等をご提供いただいた諏訪神社高木様、男山八幡神社西様本当にありがとうございました。

兵庫神青としても、今回得た情報・経験を生かし今後も長期的に支援を続けていきたいと思います。

諏訪神社での集合写真。