阪神淡路大震災二十年復興記念事業 趣意書

私たちから一瞬にして多くの大切なものを奪った、あの阪神淡路大震災から二十年の歳月が経過しようとしています。

この兵庫県南部を襲った自然の猛威は、復興が進むにつれ忘れ去られようとしていますが、平成二十三年三月十一日に発生した東日本大震災においても、甚大なる被害がもたらされ、改めて大いなる自然の前では人間は無力であることを思い知らされました。

古より我が国では節目ごとに「神祭り」を行い、神々に対する敬いや畏れの気持ちを再認識し、万物によって生かされていることに感謝し、また脈々と心の奥底に流れる日本民族の精神や伝統を思い起こしてきました。

その神祭りの精神を今に受け継ぎ、また次代へ繋ぐ使命を担う我々青年神職もまた、自然災害で多くのものを失うと共に、多くのことを学びました。

そして来る平成二十七年一月十七日、この阪神淡路大震災から二十年という節目を迎えるにあたり、我々青年神職が誠の心を集結させ、追悼と復興の祈りを捧げることで、「神祭り」の意義を改めて自らに、そして多くの方々に問いかけたいと考えます。

兵庫県神道青年会は、東日本大震災発生直後から今日まで、微力ながら精一杯の支援活動を継続して参りましたが、未だ多くの問題・課題が山積し、復興が進んでいないことを実感しています。にも拘わらず、風化という時の流れが、被災地の声を我々の心から遠ざけようとしています。

この度の祈りの結集が、これからの継続的な支援活動や遠く離れた被災地に寄り添う心を繋ぎ留め、今後も支援の輪が継続・拡充されるきっかけともなると信じます。

失われた尊い命に慰霊の祈りを捧げると共に、国土の平穏と国家の安泰・世界平和を祈り、そして、その祈りが未来へと繋がっていくために各種事業を実施して参ります。